関東大震災という国難に対処した政治家

9日の日経に犬養木堂氏(当時逓信大臣)が国難に対処したことが載っていた。
犬養氏は
「非常時には非常の手段をもって向かわねばならん。従来の法律や因習にとらわれることなく、罹災者の
ためになることは何でもやってくれ。他日責任問題になるようなことがあれば、すべて「大臣の指示でやった」と
答えてよろしい。」と役人に訓示し、役人たちは意気に感じて各地を走り回った。

当時郵便局の臨時窓口に市民が殺到し、現金の払い戻しを叫んだ。
焼け出された市民は通帳・印鑑を持たず、郵便局も預金台帳を焼いてしまい、口座の残高を確かめられない状況だ。
犬養氏は「預金を出したい者には保証人をたてさせればよい。保証人を用意すれば、現金は言うままに払い戻してやれ。
国民にとっては今こそ金が必要なのだ。」
ある局長が「残高を確認できないのに、それは無茶です。」と破天荒に映った大臣の指令に抗ったところ
犬養氏は
台帳を焼いたのは逓信省の責任だ。こんな非常事態に虚偽の申告をする者はいないと、吾輩を信じておる。」と一歩もひかなかった。

一触即発の騒ぎはこうして終息し、後日参事官によると不正な引出しは皆無だったとのこと。
非常時には非常の手段で官僚を動かす、そんな政治家だった。

翌年5月総理大臣公邸で幼稚な海軍将校の凶弾に倒れ、政党政治が終焉した。

以下私見

かかる政治家がいれば敗戦を迎えることもなかったかもしれないと思う。

武漢ウイルス襲来という国難における今の政治家と比べてみたくなる。
我々の先輩にこのような腹の座った人がいたということは、少しは慰めになる。

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